徒然なるままに

脱出系ゲームのレポートや日々の戯れ言を綴るブログ。

「2011つくば100キロウォーク」に参加しました

去る5月最後の土日、つくばで行われた「つくば100キロウォーク 2011*1」に参加してきました。イベントの概要はまさに読んで字のごとく「100キロ歩く」イベントです。タイムを競うわけでもなく、ただ単に100キロを歩き通すのみ。

お祭り騒ぎなイベントは確かに前から好きでしたが、何故今回こんなアホなイベントに参加したのか。昨年とあることから知り合いになり仲良くしてもらっているテキストサイト最大手「ろじっくぱらだいす」管理人のワタナベさんに誘われたのがきっかけでした。ワタナベさんが一人で死にそうになりながら100キロ歩いた時のレポート*2は自分も読んでいて、「楽しそうだなー」とは思わないまでも「自分もやってみたいなー」とは思っていたので誘われた時はその場で参加を表明しました。

大会前

参加を決めて、まずは恩田陸さんの「夜のピクニック」を読みました。当方、甘酸っぱいお話は苦手です。

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

そしてその後はシューズやタイツを買い、普段なら考えられないような距離(渋谷駅〜亀戸〜浅草とか渋谷駅〜上野駅とか)をただ歩くだけの週末を過ごしたりしました。震災の日、電車が止まったことにより職場から自宅まで約20キロ近くを歩いて帰ることになったんですが、その日も100キロウォーク用のシューズを履いていたので不幸中の幸いでした。

大会当日

たぶんまだ記憶にあると思いますが、ちょうど台風2号が近づいていて当日はひどい天気でした。朝、前泊した部屋のカーテンを開ける時に「せめて曇りであって欲しい…」と思ったのを覚えています。まぁ当然のように降ってましたけど。

移動

スタート地点まではTXつくば駅からバスで40分ほどかかる場所にあったんですが、幸い車を出してもらえたので楽に移動が出来ました。あの距離をバスで移動していたらそれだけで疲れてただろうなぁ。車を出してくれた方々に感謝。

受付を済ませ、ゼッケン・ライト・ヘルシアなどを受けとり仮設のテントでお着替え。天気はたまに雨粒が落ちてくる程度。13時近くになり、なにやら開会の挨拶などをしているようだが全く聞こえず聞く気も無く。そして…

■0キロ(兼ゴール地点) [28日13時04分]

参加者が多いのでゼッケン番号で100番毎にまとまってスタート。いよいよ地獄の始まりです。

■12.5キロ [28日14時51分]

20キロまでは集団で歩くので団子状態。不思議と雨は降らず、距離的にはまだ全然余裕。ただ一定時間毎に集団でスタートするため、ワタナベさん、moonさんチームとはぐれてしまい早くも5人グループになる。
そういえばここのAid Stationでろじぱらのワタナベさんがサインを求められてました。そういうところを見ると「ただのヘンタイじゃないんだな。」と思ってしまいます。

■20キロ(兼スタート/ゴール地点) [28日16時44分]

スタート地点兼20キロ地点。到着した時には既にワタナベさんの姿はなかった。ちょうど小腹も空いてきたので近くのコンビニ(と言っても往復で20分以上かかったか)に買い出し。弁当を買ってきてのんびり食べていたら気がつけば一番遅いグループに。

■30キロ(兼50キロ) [28日19時15分]

既に日は暮れて雨も降ってきた。Aid Stationでメンチカツとキュウリのお新香をむさぼり食う。旨かった。靴下も取り替えた。エアーサロンパスもかけた。前を歩いているmoonさん達との差は15分くらい。距離にして1キロ以上。昼の休憩が長すぎたかと反省。
後でデジカメを見返してみたところ、ここで撮ったメンチカツが最後の1枚でした。その後は雨も降ってたし、そもそもカメラを取り出すのに体力を使う気になれなかったようで。

■40キロ [28日21時23分]

今回のコースの最北端。
37キロ位の地点で(参加したメンバーの中では)先頭を歩いていたワタナベさん&ミル姐さんとすれ違い、ロキソニン(鎮痛剤)を入手。40キロ地点で投与。同じ道を折り返している割にはすれ違う人が凄く少なく、10キロのチェックポイント毎にもうけられている足切りに引っかかるんじゃないかと心配になる。

■50キロ(兼30キロ) [28日23時30分]

残念ながらメンチカツはもう無かった。雨も微妙。念のため追加のロキソニンを少し多めに入手。少なくとも6時間以上開けないといけないらしいので、次に飲めるのは早くて午前3時半以降…。
これまで5人で歩いていたけど55キロ地点辺りから少しずつ差が開いてきた。それぞれ歩きやすいスピードが違っていたし、少しずつ疲労がたまってきて同じスピードでは歩けなくなっていた。声が少しずつ離れていくのは判ったけど、きっとついてきてくれると思って同じペースで歩き続けた。

■60キロ(兼スタート/ゴール地点) [29日01時45分]

後で聞いた話によると60キロの地点で100人近くリタイアしていたらしい。すれ違った人も少なかったし、随分と人数が減っているように見えたので納得。自分の中ではリタイアは全く考えてなかった。100キロ歩ききれなかったとしても24時間は歩き続けようと思ってた。リタイアが意外と普通の選択肢であることに驚いた。

途中で離れてしまった3人もちゃんと60キロ地点までやってきた。60キロ地点で初めてmoonさん達より先に出発した。長く休んでいたらそれだけ動けなくなりそうだったから。
周りは田んぼだけなので当然のように暗闇。100メートルくらい前を他の参加者が背中に付けた赤いLEDランプが見え隠れするだけ。「正しいコースを歩いているのか?」そんな基本的なことすら不安になってくる。

■73キロ(兼87キロ) [29日04時30分]

深夜。天気は最悪(大雨)。60キロ〜73キロ区間が一番きつかったかもしれない。携帯電話の歩数計をにらみながら歩き続け、10キロ過ぎても次のAid Stationに着かないことに疑問を持ち、ここだけAid Stationまでの距離が13キロ先だと知った時のあの絶望感。疲労が何倍にも感じた。

Aid Stationでの休憩中moonさんから69キロ地点でリタイアのメールが入った。こんな言葉じゃ表しきれないけど、凄く凄く悔しかったと思う。

73キロのAid Stationでは地面に足を組んで座って休んでしまったせいで、休憩後は全く足が動かなくなってた。スタートして50メートルも行かないところで2つめのロキソニンを投与した。

■80キロ [29日06時20分]

今回のコースの最南端。
道のりの途中、ワタナベさん&ミル姐さんとすれ違った。こっちはボロボロだったけど二人は不思議なくらい元気。そしてこっちも元気もらった。
80キロ地点はゴール地点から一番離れた場所。残り時間は6時間以上。遅くても時速3キロで歩けば時間までにゴールできる。精神的にも楽だろう。そう思って歩き始めたけど残りの20キロは本当にきつかった。
それでも途中、何度も一緒に行ったメンバーとすれ違った。自分も限界なのに不思議と「頑張って!」って声が出た。

80キロ地点をスタートした時のTweet。よく見ると時間を1時間勘違いしている。どうやらかなり頭もぼーっとしていたらしい。


■87キロ(兼73キロ) [29日08時15分]

最後のAid Station。台風が近づいてきたせいか雨は本降り。風も強くなってきた。ここから先ゴールまで休憩所はない。
「知った道を帰るだけ。今まで歩いた距離やこれまでに練習で歩いた距離を考えれば13キロなんて短い。」そう自分に思い込ませて歩き続けた。でも明らかにペースはがた落ちだった。

■95キロ

道ばたには1キロ毎に標識が立っていた。でもその標識が本当に遠かった。この頃は雨だけじゃなく風も強くなってた。どれだけ歩いても標識が見えないような気がして、辛くて足下だけ見て無言で歩き続けてた。

■100キロ [29日11時XX分]

最終的には制限時間を1時間以上残してゴール。小説のような甘酸っぱいイベントなんてありませんでした。ゴール後は「もう二度と参加しねー!」と連呼してました。

最後に

一緒に参加した皆さん、本当にお疲れさまでした。あれから早くも1週間ですね。足の具合は大丈夫でしょうか。
moonさんと奥さんには事前の準備やその他色々と本当にお世話になりました。この場で改めてお礼を言わせてください。そして是非リベンジしてください。


今回のイベントの目的は「100キロ歩くこと」です。幸い目標は達成しました。でも個人的にはやり残したことがあるような気がしてなりません。

おまけ2

当日のTweetまとめ。再掲です。


Tweetまとめ&GPSログ

最後のゴールだけTweetがありません。それまで通りに呟けば良かったのに、最後だけ欲を出してゴールの写真を付けてTweetしたのがまずかったようです。(ファイルのアップロード失敗と共にTweetも出来てなかったようで…。)