徒然なるままに

脱出系ゲームのレポートや日々の戯れ言を綴るブログ。

「二重密室から脱出せよ」参加レポート その1

8月28日(土)に行われたリアル脱出ゲーム×ミステリーナイトのコラボ企画「二重密室から脱出せよ」*1の初回公演に参加してきました。いつも通りな感じのレポートなので、お時間のある方はお付き合い頂ければと。(会場内撮影禁止だったので写真は後撮りです。)
ちなみにリアル脱出ゲームは3回目、ミステリーナイトは初参戦です。


※注意※

  • 曖昧な記憶のまま書いているので、一部内容が実際と異なるかもしれないけどご了承を。
  • 以下の文章・写真には謎解きに関するネタバレが含まれています。既にイベントは終了しているので問題はないとは思いますが念のため。
  • レポート中に掲載されている本イベントに関する謎・文章その他の著作権は恐らくSCRAPとE-Pinに帰属しています。たぶん。

◆その他レポートはこちら



J:COM×AXNミステリーからの挑戦状

二重密室から脱出せよ
〜「リアル脱出ゲーム」&「ミステリーナイト」初コラボ〜

気づくとそこは昭和三十三年の世界
閉じ込められたアナタ
目の前で起こる事件
必要なのはあなたの推理力!

会場へ

修学旅行からの知り合いである二人+cubeの人のお友達と目白駅に集合。今回の会場である結婚式場で有名な椿山荘*2へ。流石にGパン&Tシャツは浮くよねーw まわりはほとんどがフォーマル着てるし。
会場入口では他の修学旅行メンバーと再会。やっぱり修学旅行に行くだけ合って、みんな謎解きがお好きなようで。

5階の会場に移動すると何やらいつもと違って物々しい雰囲気。スーツ姿のスタッフが沢山居るし、でっかいカメラ(集音マイク持ったスタッフ付き)を持っている人もちらほら。やべぇいつもより本気だ。ミステリーナイト側はいつもこんな感じなんだろうか。若干やりづらい・・・。

受付では今回は4人まとめて1つのテーブルに配置してくれた。入口で会った会社の同期はちょいと先に受付を済ませてしまったので別グループに。これは負けるわけにはいかないな! 案内状を受けとって早速26番テーブルへ。そういえば受付の横に「筆記用具がない方へ」とシャープペンシルが大量に置かれていた。レベルが違うぜ・・・。いつもならあの鉛筆なのにw

テーブルに着席

周りを見渡すといつもよりも若干年齢層が高め。ミステリーナイト側の参加者はちょいと年齢が高めなのかもしれない。そして会場内にも多くのスタッフが・・・。
テーブルの上に白い封筒と脱出ゲームで使われているいつもの筆記用具と消しゴム発見! 思わず軽く微笑んでしまったw 脱出ゲームはこうでなくっちゃ。

コクヨ クリップペンシル 再生樹脂 50本パック PJ-E100D 若干書きづらいことで有名なこれですw


4人掛けのテーブルについて、ひとまず入口でもらった案内状の隅から隅まで目を通す。表紙にはWebにも載っていたチラシの内容とチーム番号「26」が書かれているだけのようなのでさっと目を通し、中の挨拶文とルール説明、裏表紙の協賛etc.を読みふける。この辺りから情報を引き出そうとする辺りが既に病気だね。結局読んだけどこの資料には謎解きに関わりそうな情報は無いと言う結論に至って、大人しく開始を待つ。

ふと見ると見知った顔が。一ヶ月おきくらいにあってるからSCRAP関係者にも顔を覚えられてしまっている様子w ウォーリーが覚えていてくれたのは嬉しかったね。

プロローグ

カーテンが閉まってイベントスタート。GMの「藻座利夫(もざ としお)」が話し進める。

私の祖父、「藻座例抄(もざ れすく)」は昭和33年に亡くなった伝説のゲーム作家。
今回みなさんに体験してもらうのは、彼が死の直前に開催した『試作ノ会』の復刻版です。
このイベントの終了後に「謎の死」を遂げた祖父の死について真相を確かめるべく、このイベントを現代に復活させることを決めました。
是非このナゾを解いて祖父の死の真相を明かして欲しい・・・。


ゲームの進行がSCRAPの加藤さんに委ねられ、いつも通り脱出ゲームの注意点とルール説明。

  • 制限時間は50分。
  • 謎を解いて「最後の答え」を導き出し、「トキノ門」を通りこの密室から脱出すること。
  • この部屋には3つのヒントが隠されています。それ以上は何もないです。
  • 部屋の前後に一見出られそうな扉があると思いますが、その辺は空気読んで。

と言うことで脱出ゲームスタート!

謎解きスタート

・・・と思ったら突然スタッフの方が近づいてきて、「すみません。Question Sheetに不備があったので、こちらだけ交換させて頂きます。」といってアイテムを変更していった。流石に初回公演だとこういうこともあるよねーと思いつつ、紙袋から出てきたアイテムに集中。

  • Question Sheet
  • Answer Sheet
  • お絵かきロジック
  • 図形と「サル」「トラ」「イヌ」「ウシ」などと書かれた紙
  • 不思議な矩形が書かれた紙
  • ペントミノ風の積み木(一部ブロックの両面に○と☆のシールが貼られてる)
  • 「最後の答え」を書く紙


Q/S その他問題(解答済みですが^^; A/S

それぞれ分担して解けそうな問題から順次処理していく。俺はひとまずお絵かきロジックを担当。残りの3人はクロスワードパズルとサルetc.が書かれた図形問題を処理。どうやら図形問題はいわゆる「四色定理*3」っぽい。隣り合うマスには同じ言葉は入らないってヤツね。
俺は一心不乱にマスを塗ってくw 問題自体はレベルの高くなかったので、あっさりと「e:ツキ」をゲット。途中で若干間違えて冷や汗をかいたのはもちろん秘密だ。

「四色定理」も何とか解けて「g:ウシ」ゲット。クロスワードパズルも問題なく解けたようで「f:ノクターン」ゲット。

俺はその後は積み木のパズルに挑戦。Question Sheetから察するに、矩形と同じ形になるように積み木を並べたうえで○や☆の位置の文字を読めばいいらしい。ただ同じ積み木のブロックを2通りの方法で同じ形に並べるのって難しく相当時間がかかっちゃったけど、何とかクリア。先日、終わらない修学旅行の脱出の後に参加した「ウォーリーと探せ」で寄ったパズル屋を思い出した。Question Sheetの図形と重ね合わせてそれぞれ「d:カエデ」と「i:ハシゴ」ゲット。

おや?

一心不乱に問題を解いているとSCRAPの加藤さんが近づいて問題用紙を覗いてきた。そして気になる一言。

加藤さん:「これ(四色定理の問題)、「ウシ」って書いているチーム結構多いんだよね・・・。問題大丈夫かな。」
俺ら:「なんですと?」

どうやら本当の答えは「ウシ」ではないらしい。にもかかわらず多くのチームが「ウシ」の解答にたどり着いているので出題者側として不安になっているもよう。よし、もう一度解き直してみよう。
・・・解き直した結果、次に導き出された答えは「g:トラ」でした。多分今度は合ってるだろうw


この辺りでこの部屋にもヒントが隠されていることを思い出し、メンバーが情報収集に。集まったヒントが↓の3つ。

a=ひっくり返すと見えてくる。
b=追うと2つになる乗り物は?
c=3×5→5×3


aもbも全く見当が付かない・・・。aについては手当たり次第に問題用紙やテーブル番号のプレートをひっくり返してみたけど何も見つからず。bは明らかになぞなぞっぽいけど、全く見当が付かない。文字数は5文字って判ってるのに「ジドウシャ」「ジテンシャ」以外に言葉が浮かばない。なんてボキャブラリーが少ないんだ・・・。
cは自分は良く覚えていないんだけど↑のヒントはアナグラムを意味していたような気がする。cだけは問題が解けてキーワード「c:イシハラユウジロウ」ゲット。

aとbに頭を悩ませつつ、ふと見るとクロスワードパズルの解答用紙が虫食い状態。どうやらfのキーワードを出すために十分埋めたのでそのまま放置していたらしい。・・・が、これまでの経験からすると再度この情報を使う可能性が非常に高かったので無駄かもしれないけど残った場所も埋めておくことに。

行き詰まる

a, b, hのキーワードが埋まらないまま時間ばかりが過ぎていく。hについてはヒントすら全く無いような状態。この時点でAnswer Sheetは下のような文章っぽいのが浮かんでいた。

 □□シデキタト□ハ?

ふむ、何となく読めるな。「○○シ出来たト○は?」か。まだ答えを導き出すにはちょっと遠い。何となく前半部分は「今年」っぽい感じはするけど・・・。

残り15分くらい?

いつも通りのタイミングで再びSCRAP加藤さん登場。

加藤さん:「みなさん行き詰まってるみたいですねー。ここらで飲み物はいかがですかー。」

「ん?飲み物なら部屋の前に自由に飲める水があるではないか。」と思ったのも束の間、台車で運ばれてくる明らかに怪しげな大量のワインボトル。そして急に色めきだって台車に駆け寄る参加者(俺含むw ワインボトルのラベルにはこんなヒントが書かれていた。

h =
 ・3桁の数字
 ・3つの数字をかけると49になる
 ・7で割ると2余る


なぞなぞが解けなくて空回りばかりしていた頭をフル回転。49は素数だから掛算して49になる3つの数字は1,7,7のみ。7で割ると2余るんだから条件を満たすのは177だけだ!答えは177ですっ! と言ったはいいもののhのマスは6文字。「ヒャクナナジュウナナ」だと長すぎる。あ、177って時報・・・じゃなくて天気予報の番号だ。これならぴったり6文字!
#これ(レポート)書きながら思ったけど「イチナナナナ」っていう発想に行かなくて本当に良かったなぁ・・・。

最後の答え

aとbの答えがさっぱりわからないまま、判っている部分だけを頼りに答えを考えることに。hが埋まったことによってこんな感じになった。

 □□シデキタトウハ?

やっぱり「今年出来たトウは?」に違いない。解釈が誤ってとしても時間的に間に合わないのでそのまま突き進む。
「トウ」って何だろう?無難に考えると「塔」か。今年出来た塔って言うとやっぱり「東京スカイツリー」か。でもあれって今年中に完成したっけ? それに着工も今年だったっけ?? うーん、何となくしっくり来ない。「トウ」ってもしかして「党」か??

などと4人で議論をしているとメンバーの一人に閃き降臨。

 今回の「試作ノ会」は昭和三十三年当時に行われていたものを再現したイベントだから「今年」=「昭和三十三年」だ!
 昭和33年に出来た「塔」と言えばただ一つ。コレ*4だっ!

これまでの経験があってからか、今回は時間をかなり残した状態で最後の答えにたどり着く。近くを通った加藤さんに最後の答えを見せると「ふ〜ん」と若干負け惜しみ的な発言。「勝ったな(キリッ」とチームの誰もが思ったのでした。

さらに一捻り

問題を解く以外は具体的な手順が告げられていなかったので、大人しく時間が経つのを待っていると加藤さんがマイクでこんな事を言い出した。

 加藤さん:「「トキノ門」を通って脱出するためには「最後の答え」が必要です。
 加藤さん:ただし、最後の答えそのままでは駄目です。「最後の答え」の上を見てください。」

は?「最後の答え」の上?答えは「東京タワー」だから、その上って何だ?展望台か??

ここで本日2回目の閃き(悔しいけど俺じゃないよ!)。先ほど「もしかしたら・・・」と思って埋めておいたキーワードの解答用紙が大活躍。「最後の答え」が「東京タワー」っていうのは間違いじゃなかった。ただ、「トキノ門」を通って脱出するためには「最後の答え」の上を見なくちゃいけない。
解いたクロスワードパズルの解答用紙内を良く見ると「トウキョウタワー」の文字が全て含まれている。そしてその「上」の文字を一文字ずつ順に読んでいくと・・・。

「トキノ門」通過方法
 埋めきったクロスワードパズルの解答用紙から「トウキョウタワー」の文字を探して、その1マス上を読むと「ハクシュクダサイ」となる。

キーワード埋めておいて本当に良かった。「ハクシュクダサイ」っていうちゃんとした文章になっていることで、今度こそ至るべき解答にたどり着いたことを確信。

遂に「トキノ門」が開く

終了10分ほど前、遂に脱出のための「トキノ門」が開く。

 加藤さん:「さぁ「トキノ門」が開かれました。
 加藤さん:謎が解けたチームからどうぞトキノ門の門番の所へ行って答えを伝えてください。」

声を聞いて続々と「トキノ門」へ移動を始めるチーム達。自分たちも荷物をまとめて列に並ぶ。
順番を待っていると、なんと「トキノ門」から帰されている人たちが!どうやら謎が完全に解けていなかったみたい。多分「上」の意味がわからずに「東京タワー」をそのまま伝えたか、「東京スカイツリー」を伝えちゃったのかなーと予想。俺らは絶対の自信を持っていたので余裕の表情で順番待ち。自分たちの番になり、衝立の裏にまわると門番が言った。

 門番:「では答えを控えめにお願いします。」
 俺達:パチパチパチ(控えめに拍手
 門番:「おめでとうございます(微笑み」

うしっ! 元の部屋へ帰されることなく無事に「トキノ門」を通過。隣の部屋に移動してみると、前の部屋と同じようなテーブルが沢山並んでいる。俺らより先に通過したのは2チームだけ。通過順位は3位か。まぁ急いで列に並ばなかったしそんなものだろう。


舞台上を見ると、なにやら演劇に使うようなセットが用意されている。どうやらここまでが「リアル脱出ゲーム」パートで、ここからが「ミステリーナイト」パートらしい。ミステリーナイトは初参加だから若干緊張。どんな感じのイベントなんだろう。
テーブルの上には当時の様子を再現する舞台に参加するメンバー6人のプロフィールが書かれた紙が一枚。取り敢えずすぐには始まらないみたいなので、早めに移動できた優越感に浸りながら紙を読んで待つ。が、意外と門を通過してこちら側の部屋にやってくる人が少ない。最終的にタイムアップまでに門を通過できたのは30数チーム中6チームだけでした。


「二重密室から脱出せよ」参加レポート その2へ続く。


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